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ORICON NEWS
織田裕二「幸せになることだけを考えている」
4年ぶりに本気になった織田裕二の“涙”
「青島刑事という役を含め“踊る大捜査線シリーズ”はすごく思入れの強い作品だったので、実は終わったあと次は何をやろうかと結構悩んだんです。ありがたいことにいくつかオファーを頂いていたのですが、なかなかこれだという作品に出会えなくて…。で、以前『県庁の星』(2006年)という映画でご一緒したプロデューサーが“これどうかな?”と持ってきてくださったのが今作でした。内容を把握した瞬間に“待ってました!”と言うぐらい、ずっとこういう作品がやりたかったんだということに気づきました」
長いキャリアを持ちながらも、ようやく巡り会えた作品。かなりの熱量で挑んだ結果、俳優としての新たな発見もあった。
新たな自分に出会えた織田の表情はとても明るく、充実した撮影だったことが伝わってくる。“余命を宣告されたけど明るく前向きに生きる男”をどういった心境で演じたのだろうか。
「修治はガンになったことを知った妻から“一緒にいて”と最初は言われます。でも、家にいながらガン治療するということは、毛が抜けていったりどんどん弱っていく姿を家族に見せなきゃいけなくなるんですよね。だから修治は家族と一緒にいるのではなく、残された半年をどうやって前向きに生きるか考えるんです」
余命わずかな夫の“思いつき”と真摯に向き合い、優しく強く寄り添う妻を演じたのは吉田羊。そんな吉田との撮影で印象に残ったことがあった。