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(更新: ORICON NEWS

夏、クラフトビールを“もっと”楽しもう 〜そそぎ方で変わるビールの味〜

依然続くクラフトビールブーム。これから夏に向けてどんどん盛り上がりを見せるビールのハイシーズンに先駆けて、知っておけばもっとおいしく飲める方法をブリュワーに聞いた。多様性のあるクラフトビールが気軽に飲めるようになった今だからこそ、今更聞けない基本や、ツウ好みの飲み方を知っておこう。そして、この夏は自分史上最高のビールを楽しもう!

Topics
P1. そそぎ方で変わるビールの味「泡編」「温度編」
P2. グラスで変わるビールの味「温度調節編」「グラスの形状編」
P3. 代表的なクラフトビールの種類
P4. 多彩なクラフトビールが飲める店
教えてくれるのはこの方!
「SPRING VALLEY BREWERY」
ヘッドブリュワー 福井森夫さん

飲みやすさのバランスにもこだわった、個性的なクラフトビールを提供するブルワリー「SPRING VALLEY BREWERY」の醸造責任者。
ビールは「多彩な味・炭酸・香り」繊細なバランスで成り立つドリンク

「ビールは苦味がクローズアップされがちですが、実は甘味、酸味も重要な要素。喉で感じる“触覚”でも楽しむことができるお酒ですので、炭酸も大事なポイントです。他のお酒に比べると強度が弱いですが、香りもビールの個性を楽しむ上で重要な要素です。ビールは、味、炭酸、香りそれらがバランス良く成り立っている“繊細な飲み物”であるということをまず理解いただけると、よりおいしく飲めると思います」

そそぎ方で変わるビールの味

「ビールは“繊細な飲み物”であるがゆえに、そそぎ方によるバランスの変化が味に大きな影響を与えます。SPRING VALLEY BREWERYの直営店舗では、それぞれのビールの個性を更に引き出すために、ビールごとにそそぎ方や温度を変えてご提供しております。ご家庭で楽しまれる際にも応用できる技ですので、ぜひ試してみてください」

「泡編」泡の立たせ方で苦味が変化する

「ビールは、泡の方に苦味の成分が逃げる特性があり、泡と液は味が違います。泡を立てれば立てるほど苦味の成分が泡に行くので、液側は苦味が弱くなり、相対的に甘味が強く感じられます。また、炭酸が抜けていきますので、刺激が弱くなり、苦味や酸味が穏やかに感じられて全体にマイルドな味わいになります。逆に泡を立てずにゆっくりそそぐと、炭酸の刺激によって苦味や酸味が立ち、引き締まった味わいになります」
泡を立てると、苦味が泡に逃げて、炭酸が抜けて柔らかい味になる。
泡を立てなければ、刺激が強く、苦味を逃さないドライな味わいに。

家で飲むビールも同様に、グラスに注ぐときの泡の立て方で苦味のコントロールができる。
POINTS
・ビールは「泡」に苦味の成分が行きやすい
・泡を立てると炭酸・苦味がマイルドになる
・泡を立てないと苦味を逃さず、刺激が強いドライな味わいに

「温度編」温度で甘味、香りの感じ方が変わる

「温度の違いによって、炭酸の抜けやすさ、甘味、香りの感じやすさが変わります。温度が上がると炭酸が抜けやすくなり、甘味や香りを感じやすくなります。逆に冷えれば冷えるほど炭酸が抜けづらく、甘味や香りを感じづらくなり、苦味が強調された刺激感のある味わいになります。酸味自体は温度による変化はありませんが、炭酸の強さや他の味覚とのバランスによって感じ方が変化します。

日本酒のように冷酒から熱燗という広い温度帯でなく、数度という狭い温度帯での温度変化でもダイナミックな味の変化を楽しめます。これは前述のとおり、繊細かつ微妙なバランスで成り立っているビールならではの特性です」
POINTS
・ビールは「温度」で甘味、香りの感じやすさが変わる
・温度が低い(冷たい)と炭酸が抜けにくくドライな味わいに

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