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長渕剛「人が生きる幸せを歌にして残したい」

長渕剛の“自分らしさ”とは

――ファンである藤原竜也さんも長渕さんの曲を「人生応援歌」と表現されています。長渕さんの話を聞いて、楽曲と出会って人生が変わった人がたくさんいて…。ものすごい繊細で、ロマンチックで、人の弱さを歌った楽曲が多数あります。一方で、力強く、タフで、パワフルな姿がパブリックイメージとしてありますよね。両方とも長渕剛という男の姿だと思うんですが、強烈な個性や、自分らしさはご自分ではどう捉えているのでしょうか?

「うん。聞きたいことは分かるよ。…求められることはなるべくしてあげたいと思うんだよ。そういう意味では優しい人間だとは思ってるよ(笑)。20代30代は「冗談じゃねえ」っていうのが先でしたからまったくそういうのは考えていなかった。最近は“きっとこういうのを求められているんだろうな”っていうことは一生懸命やりたい。そして求められていることを全うできたのだろうか、って非常に真剣に考えて、そして後悔したりするんです。そういう一面もあります。もっと横柄にいったほうがいいのかな・・・って。

でも、横柄にいくところは、それなりの訓練をしなきゃいけない。例えばライブであるとか。オールナイトライブも13年前は桜島で、2年前は富士山でやりましたけれど。命がなくなってもいいっていうくらいの稽古を積み重ねていくうちに、心というものが、自分の奥底に潜んでいる根源的な自分自身を引き出そう引き出そうとするわけです。一生懸命にやっていくと『もっと自由になれるんじゃないか』と思う。つらく、苦しいことをするほどね」

――強い人間になりたいけど、そう思うということは、自分の中にある弱さを認めていることなんですよね。それを認めずして、強くなることなんてできない…。

「自由って自分の本質に素直に生きるってことなんだけれど、それはおそらく100人いても100人できてないよね。人間はつらいことや本来の自分をカモフラージュしていたいわけだ。「いや、俺はこうでこうでよ」って。自分らしく生きるってことは。どっかでカモフラージュした鎧をまとわないと指差されちゃうし、石も飛んでくる。

今は、だんだんそういう“構えなきゃいけない”ことが…ダサいなって思ってる。最近は、作曲するのもギターを持たなくなった。ギターを持つと、コードというものに支配されちゃう。不自由さを感じてしまう。ふいにメロディーが浮かんだときは、スマホでポンと録音したりしてメロディーを積んでいく。思い浮かんだ歌詞は言葉を書き散らすような、人が読めないようなぐらいの勢いで書いていく。このアルバムを完成させるためには、6冊以上のノートに言葉が貯まっていた」

――曲も、想いも、自分らしさも、すべてがリアルタイムで変わっていくものなんですね。今この一瞬一瞬もすべてが勝負なんですね。

「そう、“今”ね。今何を感じたのか、バンバーンと出していく。そこが一番大事かな。それを阻害されると嫌なんだろうな。きっと」
WEB動画インタビュー
長渕剛からのメッセージ

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