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妻夫木聡「いくつになっても“子供心”を持ち続けたい」

CULTURE

楽しみながらやれることこそ、花開く

俳優を始めた当初は「何も出来なかった」という妻夫木。デビューから20年目、働き盛りの一人の男として、仕事への向き合い方が変わってきているのだろうか。

「努力しようと思って頑張ったことって、意外と実にならなかったりするんですよね。当たり前にやっていること、出来ることじゃないと、結局花開かないし、続かない。「俺頑張った!」って必死でアピールしてくる人って、本当はそんなに出来ていなかったりするじゃないですか(笑)。人間、好きなことを、意識しないで楽しみながら当たり前にやっている時は身になるし、“モノ”に出来ないですよね。そういう意味では、どんなに大変なことがあっても、根底では常に好きだと思っている俳優の仕事は向いていると思います」

そんな俳優という仕事の魅力について聞くと「出会いがあること」だと言う。

「仕事も恋愛も似ていると思うんです。どこが好きなんですか、何が良かったんですか、と聞かれても、これ!と言うのってすごく難しくないですか? たまたま出会っちゃって、そして大好きになったって言う事実しかなくて。ひょんなことから、出会いって生まれると思うんですよね。実際僕自身アーケードゲームのオーディションイベントでグランプリを獲ったことで俳優になったわけだし。そんなひょんなことから大きく人生が変わることがあるので、人生は本当に面白いですよね」

読者へメッセージ「子供心を忘れない男に」

「自分の家族や仕事で関わった人に、思いやりの心と尊敬の気持ちを持って接するようにはしています。あと、出かけてみることは結構大切にしているかもしれないですね。周りに目を向けてみることって、生きていく上で大切だと思っていて。やっぱり街を歩く時も何も考えずにただ歩くんじゃなくて、なんでもいいから周りに目を向けてみると、それだけで面白いことって見つかるんですよね。例えば、いつも車でしか通らないところを自分の足で通ってみると、“こんなところにこんなお店があったんだ”とか、“この店結構混んでるなぁ”とか。そういう時に見えるのは、いつもの視点では見えない違った景色ですよね。ちょっとしたことで、人生って結構楽しめると思います」

「同世代へのエールは…どんどん遊びましょう!ってことですかね。やっぱり男は遊ばないと、魅力的じゃなくなっちゃうと思うんですよね。仕事でもプライベートでも、どこか遊び心を持つことって絶対大切で。突拍子もないことで意外なものが生まれたりするから、遊び心は“子供心”に近いと思うんですが、僕が魅力的だなと思う人は、みんな子供心を忘れていない。いくつになっても“大人ってなんだろうね”、“どうやったら大人になれるんだろうね”みたいに真面目に言えちゃう感じが、すごく良くて。だから、カッコつけて大人にならず、恥ずかしさも忘れて子供でいて、遊んでほしいと思います」


(取材・文 / 大原絵理香)
(写真 / RYUGO SAITO)
Information
『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』
9月16日(土)公開

奥田民生に憧れる雑誌編集者コーロキ(妻夫木聡)が、美人ファッションプレスの天海あかり(水原希子)にひとめぼれ! あかりに見合う男になるべく奮闘するも、すべてが空回り。さらに、自由奔放なあかりに振り回されて…。恋の喜びや絶望を味わい、もがき苦しむ抱腹絶倒のラブコメディ。

監督・脚本:大根仁 
原作:渋谷直角『奥田民生になりたいボーイ 出会う男すべて狂わせるガール』
出演:妻夫木聡、水原希子、新井浩文、安藤サクラ、松尾スズキ
(C)2017「民生ボーイと狂わせガール」製作委員会
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