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(更新: ORICON NEWS

“田舎暮らしをしたい!”と思ったときにすべきこと【実体験レポート】

自然豊かな環境や畑のある自給的な暮らしを求めて地方に移住する人が増えている。そこで、田舎暮らしを実践するフリーライター・和田義弥が、自身の経験をもとに物件探しのポイントや仕事との兼ね合いなど、田舎暮らしを始めるまでのステップを紹介。少しでも田舎暮らしに興味のある人は、ぜひ参考に。

STEP01 まずは目的を明確にする

◆求めたのは豊かな自然と手作りの暮らし

現在の様子

現在の様子

2011年、春。それまで暮らしていた千葉県松戸市の住宅地から茨城県筑波山麓の農村に移住した。巷でいう田舎暮らしというやつだ。

住まいは昭和21年築のちょっと傾いた古民家。敷地は300坪ある。

いつも景色の中に山や森があり、畑で土に触れ、生活に必要なものはできる限り手作りする。そんな暮らしがしたくて求めた場所だ。といっても自給自足というような高邁な理想があるわけでない。そもそも、今の社会で自給できることなんてたかが知れている。

暮らし半分、遊び半分で、なるべく生活にお金をかけず、身の回りのものを使って、できることは何でもやってみようという程度の軽い気持ち。失敗してもいい。困るのは自分だけだ。田舎に移住してそんな暮らしを始めてみたが、これが想像していた以上に楽しい。

STEP02  場所、環境、予算などの条件を絞る

購入時の様子

購入時の様子

◆日当たりの良い趣ある古民家は、水回りがなかった

今から8年ほど前、インターネットで見つけたこの土地を初めて見に来た。広々とした300坪の敷地は、一面緑色の夏草に覆われていたが、日当たりは抜群で、平屋の小さな古民家も現代住宅にはない趣があり好感を持った。

ただ、その家には水回りがなかった。風呂も、トイレも、キッチンもない。そもそも水道がない。排水設備もない。案内してくれた不動産屋が言うには、昔は井戸を使っていたそうだが、すでに使い物にならず、風呂やトイレやキッチンも取り壊されてしまったらしい。それを業者に頼んで新たに作るとなると少なく見積もっても200〜300万円はかかるだろうとのことだった。

このときは、2〜3年以内に移住できればいいと考えていたし、もっといろいろな物件を見たいと思っていたので見送った。その間に売れてしまったら、それはそれで仕方がない。田舎暮らしをあせる気持ちはなかった。


◆譲れなかった4つの条件

1.日当たりのいい広い土地(300坪以上)
せっかく田舎暮らしをするのだ。趣味小屋を建てたり、畑をやったり、庭で焚き火をしたり、都会の住宅地ではできないようなことをいろいろやりたい。

こちらの写真は、セルフビルドした丸太柱の工房。

雑草だらけだった荒れ地を草刈りし、クワとスコップで開墾。

庭のファイヤープレイス。やりたいときにいつでも焚き火ができる。
そのためにはなるべく広い土地がいい。田舎物件は都会に比べて土地がグンと安い。1坪数千円というケースもある。日本人の平均的生活を営んでいては、都会ではまず買えないようなそこそこ広い土地を田舎なら手に入れることができる。
2.趣のある古民家付き物件
田舎暮らしでは土地を買って新たに家を建てるという人もいるが、私は予算があまりなかったので、すぐに住める中古物件を求めた。DIYで住みやすくリフォームするつもりなので、家は多少ボロくてもOK。快適な現代住宅は求めていない。

それよりも木や土や漆喰などの自然素材を使い、伝統工法で建てられた古民家に魅力を感じる。ボロい中古住宅付きの物件というのは、家自体の価値はほぼ0円。土地の値段にもれなく家が付いてくるようなもの。
3.都心まで電車や車で2時間以内
仕事の都合上、月に何回かは都内に行くので、ある程度アクセスしやすい距離として2時間を目安にした。西は神奈川県相模原市や東京都奥多摩町、埼玉県飯能市。北は栃木県小山市や茨城県石岡市、東は千葉県いすみ市くらいまでの範囲。

土地勘があれば地域の雰囲気も分かり、物件も探しやすい。

東京の西の端っこにある奥多摩駅。このあたりの地域も都心から電車で約2時間。
4.限られた予算に収まること
予算はすべて含めて1000万円以内を想定。もちろん、予算があればあるだけいい物件に出会えるのは間違いない。ただ、予算は限られるもの。その中で、いかに理想的な物件を見つけるか。

物件自体の価格以外にも不動産仲介料やリフォーム費用、土地の登記に関わる費用なども考えておく必要がある。

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