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ORICON NEWS
my job , my heart 「感情を操る仕掛け人」
仕事人に5つの質問
A.「商品ではなく、感情を持つ人を扱う仕事」
Q.A&Rの仕事の面白い面・難しい面は?
A.
GOOD
「職種柄、エンターテイメントの業界の中でも面白いことをやっている人に会えること。いろいろな人に会って仕事ができる。それと、一緒に楽曲を作っていく側面もあるので純粋にライブなどでお客さんに曲が伝わっているのを見るといちばん嬉しい。それが醍醐味でもありますね」
DIFFICULT
「私の仕事の本質は曲を伝えるというより、楽曲を生みだしたミュージシャン自身を伝えることだと思ってます。商品ではなく、感情を持つ人を扱っているので、すごく気を遣うし、難しい部分は多い職業だと思います。例えば同じエンターテイメントでいうと、ドラマや映画はそのクールが終われば一回終わってしまうものが多いと思うのですが、2年間なり4年間なり契約期間が存在して、その間はずっと彼らを売っていかなくちゃいけない。ほんの少しかもしれませんが、彼らの人生の一部を背負うことにもなるので。たまにふと考えてしまうのですが、すごく大変なことだなって。結婚したり、子どもを産んだり、もしかしたら亡くなってしまうかもしれないし…。色んな人の長い人生の中でも20代から30代っていう人生設計上では最も重要ともいえる時期を支えることになるので、とても責任を感じる仕事です」
Q.A&Rにはどんな能力が必要?
A.
「自分も足りていないなと思うのですが、ひとつ分かることはエンタメや新しいことが好きな人の方が向いているということ。たとえば、映画でもアニメでも流行っているものにアンテナ持っている人とか、あとは社交的な人とかは向いていると思います。もちろん社交的なだけじゃ駄目だと思うんですが、逆にひとつのことを突き詰めるオタク気質な人も向いていると思います」
Q.A&Rじゃなければどんな仕事についていたか?
A.
「就活のときにもう1個受かっていたシステム系の会社でSEをやっていたんじゃないかなって思います。でもあんまりちゃんと考えてなかったですね(笑)。最後はやっぱり自分の好きなことをしたいなって思って、こっちを選んだんですけど。音楽とかの感情を扱って、商品にするようなものの方が自分にフィットするような気がして今の仕事を選びましたね」
A.エコバック
「スタッフの人が現場に行ったときにお弁当を食べる時間がなくて、持って帰るときにこのエコバックを渡したり、急な小物の持ち運びに重宝してます。もともと森進一さんのノベルティだったんですよ。10年選手くらいじゃないかな、なので文字が消えちゃっていて」
求められるモノを発信し続ける
アーティストを支えるA&Rの仕事。音楽が生み出されてから我々の元に届くまでを担うA&Rの仕事は、華やかな世界の裏側には常に努力や苦労があり、縁の下の力持ちといえる。
<New Release>
RED SPIDER「タイトル未定」
名実ともに関西を代表するレゲエビッグサウンドであるRED SPIDERによる
シリーズ累計30万枚を超えるジャパニーズレゲエダブミックスシリーズの最新作
全36曲73分超えとなる大ボリュームの充実作!
サカナクション「多分、風。」
2015年9月にリリースされた「新宝島」以来、サカナクション約1年ぶりの最新シングル。
当初、8月10日にリリースと発表されたものの、「納得のいく作品としてリリースしたい」という思いから異例のリリース延期を発表。楽曲制作・レコーディングにさらに2カ月を費やし完成した作品となる。
(取材・文 / 田中鈴菜)