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ORICON NEWS
My job , my heart 「すべてのサッカー少年へ」
サッカーのワクワクを人に伝えたい
「やっぱり大変なことも多いですが、僕は仕事でつらい時は雑誌の読者アンケートを見たりするんです。サッカーキッズもたくさん書いてくれるんですよ。ハガキいっぱいに選手の似顔絵を描いていたりとか、『いつもおこづかいで買っています!』『メッシが大好きです!』て書いてあったりするんです。単純にかわいくて癒やされますし、そういうふうに楽しみにしてくれている人が日本のどこかいることに、仕事のやりがいを感じますね」
影響を受けた人は?
「音楽ジャーナリストの鹿野淳さんですね。最初に入った会社のボスであり、『ROCKIN’ON JAPAN』の編集長だった方。とにかく人間としてのバイタリティがすごいんですよ。当時『STAR SOCCER』という雑誌の立ち上げメンバーを経験させてもらいました。『ワールドサッカーダイジェスト』とは真逆の方向性で(笑)、サッカーを中心に音楽、ファッションなどカルチャーに焦点を当てた媒体でした。音楽で登りつめた人がそれを捨ててサッカーをテーマにした雑誌に挑戦すること、自分の思い描いたことをなんとしても実現するパワー、形のないものを形にする力を目の当たりにしました。”伝説の編集者”と仕事できた経験は大きかったですね」
仕事人に5つの質問
A.「好きなことを好きな人に届ける仕事」
「好きなことを仕事にしていますって答えます。想定外のトラブルに遭遇することもありますけれど(笑)、自分の好きなことをやるために我慢していることも、逆に好きなことだから我慢できるって面もあります。もちろん楽しいことも同じくらいいっぱいあります」
GOOD!
A.「ヨーロッパにいってもまったく時差ボケがない(笑)」
「自分の好きなことでご飯が食べられるようになったこと」はもちろんですが、日本にいても実質的にヨーロッパ時間で生活しているので海外に行ってもまったく時差ボケがない〜身体になりました(笑)」
BAD
A.「朝も夜もなくなる」
「日本で生活しているのに、試合や情報のリアルタイムチェックが入るから、実質ヨーロッパ時間で生きなきゃいけないこと」
Q.サッカー媒体の編集者にはどんな能力が必要?
A.「It’s my Job」好きと仕事の切り分け
「純粋に好きを突き詰めたいならファンでいたほうが楽しい。サッカーでめっちゃくちゃ興奮するかといえば、今はそうではないですからね。スター選手に会って舞い上がっていたら仕事にならない。そういう意味ではもう中学生のような気持ちではサッカーと付き合えないですね」
「この世界の入るきっかけはみんな一緒、“サッカーが大好き”。ただ、それを続けるためにはビジネスとして割り切る必要があります。『It’s my Job(これは仕事なんだ)』って思い聞かせて、それを面白がれるかどうか。情報に変換したり、人を感動させたいっていう思いがないと続かないと思います」
白鳥氏はどんなスーパースターに会えたとしても「絶対に一緒に記念写真は撮らない」と決めているそう。理由は、「それをやってしまうと仕事じゃなくなる」から。
A.「ノートPCとポケットWi−Fi」
Q.この仕事をやっていなかったら何になっていたか?
A.「正直想像がつかない」
「正直考えたことがないですね。過去にちょっとだけ音楽やファッションの仕事もやりましたけれど…しいて言うなら、女性誌とか作ってみたいですね(笑)」